概要
ファッション向けシルクスクリーン印刷を行う企業の一般顧客向けプリント受注サイト。企画の立ち上げからブランディング、サービス運営および広告運営まで担当しました。2000年代初頭インターネットの普及にともない、個人や企業のオリジナルマーチャンダイジングの制作需要の高まりからアパレル企業などの商品企画が中心であった業態から派生させたサービスとして、広く一般顧客からの需要を受け付けるEコマースサイトを中心となって企画し立ち上げました。立ち上げ時には、ウェブサイトを中心に入稿・発注用の書類一式とサンプルウェアを往復させるキットのアイデアを中心にビジネスモデルの確立を行い。サービスの成長・安定期には、ウェブサイト・カタログ・ディスプレイ広告を統一したビジュアルで行うブランディングで顧客ロイヤリティーが高いサービスの提供を目指しました。学生や個人のプロジェクトから、企業のマーチャンダイズまで幅の広い客層に対してアプローチする必要があり、個人と企業との購買金額の差が大きく1つの注文で大きな金額幅となるため、高級品の購入のように信頼にたるサービスである印象と個人向けの低価格帯に向けた敷居の低さの両立が求められました。
Visual Identity
企業名で運営されていたサービスを独立させたサービス名で運営することに伴いVIを導入しました。入稿から生産までがシステム化された合理的なサービスであることを打ち出すためにつけられた「order system」という堅さをもつ語の印象と、敷居が低く一般的に受け入れられる柔らかい雰囲気をもたせたいという相反する2つの印象を両立することが課題でした。ヒューマニストサンセリフのFrutiger を大文字でゆったりと組むことで堅さのなかに柔らかさを同時に持つ印象をつくりました。
CATALOG
カタログ
グループで相談しての企画制作などを考慮して入稿方法やインクなど固定的な情報を載せるA5サイズの小冊子ハンドブックと商品内容の更新を前提としてA3サイズ4つ折りのカテゴリーごとのウェアカタログを帯で包むことでコンパクトに送付でき、オフラインでも機能的にサービスが利用できることをねらったカタログ冊子。
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キャンペーングラフィックス
定期的なキャンペーンのためのバナーやサイト内広告などのグラフィックデザイン。キャンペーングラフィックスと連動させて、イメージバナー広告をおこない一貫したビジュアル体験でウェブサイトの目的を果たしてもらえるように考慮しました。新たに追加される新商品やサービス等があまりなく更新性が少ないため競合他社との間でも価格訴求がもっとも重視されていました。キャンペーンごとにテーマを設けて価格訴求とともにメインビジュアルを変更してゆき、季節や期間によって大きく印象を変えて顧客に対して飽きのこないようなアプローチを行いました。