概要
アパレル向けシルクスクリーン印刷を行う企業のコーポレートサイト制作およびコーポレートブランディング。
企画からデザイン制作まで全てを担当しました。国内の有名ファッションブランドをクライアントとして持つ企業様でTシャツを中心としたグラフィックプロダクトの印刷をおこなっています。顧客であるファッションブランドの商品企画者に対して、自己発信できる技術パートナーとして認知されることを目標として、一般化された技術のみでなく認知されていない特殊印刷を紹介して付加価値の高いプリント技術の提供が可能であることを広く周知させるために企画されました。強みとしての特殊印刷技術の部分をフォーカスして、コンセプトデザインによるプロダクトサンプルを中心に技術の優位性をプレゼンテーションすることで、技術力という企業の中心の特徴を企業姿勢とともに紹介しています。
CI
現在も新たな技術の革新があり未来へ進化していることを象徴させること、またクライアント企業の多くが存在するファッション業界へ向けて、技術力とデザインへの理解をもつ少数精鋭のプリントファクトリーであることを訴求したいという要望がありました。シンボルは、アパレルなどの布製品の柔らかさと、シルクスクリーン印刷のメッシュとインクの関係を抽象化したものを採用しました。ロゴタイプへは、現代性、技術の信用、柔軟性を考慮しサンセリフのHelveticaとしました。細身の線幅と小文字で組むことでシンボルの曲線とsmaeなどの上部の曲線が柔軟性と繊細性を表現し、普遍性と進歩を兼ね備えた佇まいを持たせることに成功しました。刷新より20年近く現在も同一のロゴをご利用いただいています。
WEBSITE
ウェブサイト
顧客であるアパレル企業の企画部やデザイナーへの情報共有と新規営業のための資料の中心として、より広範囲の人々に訴求する目的で作成されました。アパレル企画者やデザイナーに向けより先鋭的なことができるということを訴求するために、”他にはないをつくりだす”をキーワードにプロダクトサンプルでの技術紹介と、”アイデアを高品質でかたちにする”ために企業の高品質保つための行いについて情報を整理し企業姿勢をまとめました。
キービジュアル
シルクスリーンは通常不透明インクを利用して印刷するため単色のベタ面のイメージが強い特徴ですが、こちらの企業のもつ国内唯一の技術がシルクスクリーンをCMYK４色印刷の掛け合わせで印刷できる特殊なスクリーン印刷技術ということで、そこで用いられる透明インクを企業技術の象徴としてキービジュアルで用いることで革新的な技術をもつ柔軟な印刷企業であることを訴求しています。
PRODUCT SAMPLE
プロダクトサンプル
プロダクトサンプルは、企業が提供可能でありながらまだ一般的に認知されていない技術を具体的なビジュアルとして見せてゆくことを目的として制作されています。ウェブサイト上での技術紹介、実物を手に取る対面での営業の両方を前提に、言葉のみの説明に終始するのではなく実物の仕上がりとしてその優位性や特徴を直に感じとってもらうことを意図して企画されました。CIやウェブサイトの基本コンセプトを踏襲しつつ、商品企画者が自由な発想を重ねてプロダクトを想像できるように抑制した表現をとりつつ、企業側の技術の優位性を見せることの目的とを両立させることがこのデザインで求められました。
